【連載第一回】 Jinba Flow の連携ツールが、この1年で約50種増えました
はじめに
この連載では、Jinba にこの1年で加えられた改良をお伝えします。
製品のアップデートというと、速くなった・精度が上がった、といった話を思い浮かべるかもしれません。もちろん、Jinba では精度や応答速度も大幅に向上しました。しかし、連載第1回の本記事でお伝えするのは、フローと連携できるツールが大幅に増えた、という改良です。
Jinba Flow でワークフローを作成するときは、各ステップを並べて組み立てていきます。フローにステップを追加する際、その実行方法(どのツールを用いてどんな処理を行うか)は、Copilot にお願いするだけでなく、定義された選択肢から選ぶこともできます。そして、この選択肢が、この1年で大きく増えました。
なかでも、ふだん業務で使うツールと連携するための選択肢は、新しく定義されたものだけでおよそ50種にのぼります。この大幅な増加により、フローの実行精度は大きく向上し、ユーザーエクスペリエンスの改善につながっています。
連載の第1回は、この「つなげる先が増えた」という、いちばん分かりやすい変化からご紹介します。
「つなげる先」が業務の効率化に効く理由
つなげる先が増えると、何が嬉しいのでしょうか。いちばんの効果は、自動化の最後に残りがちな「人の転記」がなくなることです。
これまで多くの現場では、自動化で出てきた結果を、人がもう一度手で動かしていました。出力結果を確認して Slack に貼り直し、メールに書き写し、Notion や Jira に転記する。せっかく自動化したのに、最後のひと工程だけ手作業が残り、そこで効果が半分になっていました。つなげる先が増えるほど、この最後のひと工程をフローの中に取り込めます。

増えた選択肢を、業務の場面ごとに
増えたつなげる先を、ロゴの数としてではなく、「どの場面の、どんな手間が消えるのか」という観点で整理します。
連絡・通知: Slack / Microsoft Teams
フローの結果や承認の依頼を、チームがふだん見ているチャットへそのまま送れます。Slack や Microsoft Teams へ通知する部品を、フローの出口に置くだけです。結果を確認してからチャットに貼り直す手間がなくなり、処理が終わった瞬間に関係者の目に入る場所へ届きます。
メール・予定: Gmail / Outlook / Google カレンダー
メールの送受信は、フローの起点にも出口にもできます。Jinba Flow では、問い合わせのメールを受け取ったら処理を始める、終わったら結果をメールで送る、といった流れを組めます。Outlook では予定の調整、Google カレンダーでは予定の作成や確認まで行えます。人が往復していた問い合わせ対応や日程調整を、フローの中で完結できます。
文書・記録: Google ドキュメント・フォーム / Notion / SharePoint・OneDrive / Box
文書や記録のやり取りも、フローから直接行えます。フォームの回答を受けて文書を作る、Notion の記録を更新する、共有ストレージのファイルを読み書きする、といった作業です。作った結果を別の場所に貼り直す作業がなくなり、保管すべき場所へそのままデータが入ります。
業務システム・開発・人事: Jira / GitHub Actions / X / SmartHR ほか
部門ごとの定型作業にも直接つながります。課題管理の Jira への起票・更新、開発の自動処理を動かす GitHub Actions、発信のための X、人事情報を扱う SmartHR などです。部門ごとに分かれていたツールの間の橋渡しを、フロー1本にまとめられるようになりました。
なお、これらのつなげる先は、この1年で順次広げてきたものです。掲載時点で利用できるかどうかは、最新の対応状況をあわせてご確認ください。
つなぎ方: 許可する範囲を指定して、一度つなぐだけ
つなぎ方は、安全性を保ったまま、現場でも簡単に行えます。Jinba Flow では、OAuth という標準のしくみで各サービスとつながります。
OAuth は、ID やパスワードを Jinba Flow に預ける方式ではありません。接続のときに、つなぎたいサービスの画面で「この範囲の操作を許可します」と承認する方式です。たとえば「メッセージを送る操作だけ許可する」というように、許可する範囲を接続のときに絞れます。Jinba Flow が預かるのは、許可された範囲の操作だけです。
そして、一度つないでおけば、以降はフローの中から繰り返し使えます。最初に一度だけ承認すれば、あとはフローを組むたびに、そのツールを部品として選んで置けます。許可する範囲を一度指定してつなぐだけで、業務の効率化を進められます。
実際のフローの流れ
ひとつの業務例で通して見てみます。問い合わせを受けて内容を整理し、結果をチームに知らせつつ記録に残す、という業務です。
- つなぎたいツールを最初に一度だけ接続します(OAuth で承認)。
- フローの部品の一覧から、連携の部品を選んで置きます。たとえば「Slack に通知する」「メールを送る」「Notion を更新する」「Jira に起票する」です。
- フローを実行すると、整理した結果が Slack へ実際に届きます。
- 同時に、関係者へメールが送信されます。
- Notion の記録が更新され、Jira に課題が起票されます。
人がやることは、ツールを開いて書き写すことではありません。連携先を選んで置き、実行するだけです。複数のツールにまたがる転記が、フロー1本に置き換わります。

選んだツールの実行ステップは、一連のフローに組み込まれます
先ほどの例からもわかるように、連携先のツールや行いたい一連の業務をプロンプトで伝えると、それがフローの一部として、ほかの部品といっしょに実行されます。前のステップの実行結果を受けて動き、後のステップへ渡す。途中で人の承認を挟むことも、決まった時刻に動かすこともできます。
つまり、出力先が増えただけではなく、選んだツールが、実際に動く業務の流れの中に組み込まれ、後で触れる統制の仕組みの下にも置かれます。選べるステップの種類が増えたことが、そのまま「動かせて・管理できる業務」の広がりにつながっています。
どのツールを使えるかは、組織単位で決められます
つなげる先が増えると、情報システム部門には「現場が何でも勝手につないでしまわないか」という不安が生まれます。Jinba Flow は、この点に応える仕組みを用意しています。
どの連携ツールを利用できるようにするかは、組織単位で可否を決められます。すべてのツールが使える状態にするのではなく、会社として許可したものだけを使える形にできます。これにより、安全管理や利用ルールを保ったまま、現場に連携を開放できます。なお、この利用可否の管理は、組織向けの管理機能として用意しています。
どんな業務から始めるとよいか
向いている入口は、複数のツールにまたがる転記作業です。ひとつの結果を、いくつもの場所へ書き写している業務を思い浮かべてください。定型の通知、定型の起票、定型の記録更新も向いています。
まずは「いま、人がコピペしている1工程」をひとつ選び、それを連携の部品に置き換えてみることをおすすめします。一度その工程が自動でつながると、ほかにも置き換えられる手作業が見えてきます。
まとめ
この1年で、Jinba Flow はつなげる先を大きく増やしました。Slack や Microsoft Teams への通知、メールや予定の調整、文書や記録の更新、課題の起票まで、簡単に行えるようになりました。つなぎ方は OAuth で、一度つなぐだけ・許可した範囲だけ。どのツールを使えるかは組織単位で決められます。
選べる部品が増えたことは、自動化の最後に残っていた人の転記がなくなることを意味します。そして、選んだ部品は、ただ出力するだけでなく、動く業務の流れの中に組み込まれます。
今回ご紹介したのは、つなげる口が用意されているツールでした。次回の連載では、つなげる口がなく、画面を人が操作するしかないツールはどうするのかについて考えます。さらに、どのAIを使い、どこまでAIに任せるかという選択肢も、この1年で広がりました。その話も次回お届けします。どうぞご期待ください。
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